2012/10/24
自閉症に見えない、自閉症の子 療育の本
読んでみました。「決定権を誤解する子 理由を言えない子」
発達障害がある子に誤解をもたせない育て方のポイント
かもがわ出版
湯汲英史
小倉尚子
少し抜粋させていただきました。
「最近は、子どもは「良い子」という「職務」を期待されているように感じます。求められているのは、素直で従順な子どもの役。落ち着かなかったり、ケンカをしたり、勉強が嫌いな子どもの役は、厳しくNG(ノーグット)が出されます。当たり前ですが、子どもは仕事や役をこなすために生きているわけではなく、「素直で従順」がうまくできない子がいても不思議ではありません。実際には、そういう役をし続けられない子どものほうが多いと思います。ただ「いい子」を求める大人の力は強く、幼児期から子どもたちはその役を必死に演じ続けているように感じます。その演技をうまくできなかった子が、クリニックに来ています。不適応とされる子どもや青年の中に、本来の子どもらしさや、青年らしさを見ることがあります。しかし、そのことは無視され、認められることはありません。
親もまた、「立派な親の務めを果たす」役を強要されているのかもしれません。子どもと同じに、周りから「立派な親」を期待され、それがうまくできないと非難されます。
親は、子どもと同じようにまわりから、NGをいつつきつけられるかわからず、不安で仕方なかったりします。今の時代は、多様な価値観といいながら、実際には単一の見方が「世間」に強く存在します。
~~~
子育ては、人間を知るという意味では、親にとっても学びのチャンスです。学ぶことで、自分自身の人生も深みのあるのもにもなりえます。どうぞ子育てで豊かに学び、深く、長く楽しんでください。」
著者が子育てに自信がなくなったお母さんに宛てた手紙だそうです。
他には、長男とかぶるところがたくさんあり、知らず知らずのうちにしていたことと同じだったことは、ラッキーだったなとほっとしました。
また、発達障害がない子でも、幼児期の育ちを保障してくれる場所が少ないのに、発達障害のある子が毎日いく、幼稚園保育園の役割は重大だなと再確認しました。
今は公立であるとか、私立だったら良いとか、いえなくなってきています。
自閉症であってもなくても幼児期は遊びが中心なのは同じだと思います。こちらに書かれていることは、就学間近、小学生・中学生になっても、ズレている場合の療育が書かれています。
このくらいの子と、0~5才までの子では対応がまた違ってくるとは思います。
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