自閉圏にこにこママのブログ♪
幼児教育・自閉症療育などの失敗、成功を書いています。転載OKです😘💕💕
Category: 療育方法
子育てにおける遺伝と養育環境の重要性
2016/01/05 Tue.
以下の書籍から引用させていただきました。
遺伝や環境についてです。
いかに、環境が大切かが科学的に書かれています。
「発達障害の原因と発症メカニズム」
脳神経科学からみた予防、治療、療育の可能性
黒田洋一郎
木村ー黒田純子
河出書房新社
P111
~~
「~~~19世紀に王位継承争いからか、牢獄に生後16年間、人間を見ることなく幽閉されたという子、カスパー・ハウザーでも言語の発達など行動や能力の異常が見られた。
これで、ヒトでは行動の発達は遺伝だけで決められているのではなく、少なくとも<養育者>などによる養育環境が、言語の獲得など人間らしくなるためには必須なことが確定し、「養育の重要さ、教育の重要さ」を強調する近代社会の成立に寄与した。
しかし厳密にいうと、これら「野生児」などのケースでは、Ⅳ、Ⅴの意味での<母親>の養育だけでなく、Ⅱ、Ⅲの生前、生後の科学物質環境が関与している可能性もある。
~~~
貧困による母親の低栄養や出産時のトラブルによる低酸素、低栄養、広い意味では養育に入るが生後の母乳の摂取不足などによる低栄養である。」
※母乳の低栄養、というのは現在の飽食の時代の話ではありません。
ダイエット食品、ダイエット用品が劇的にはやっている時代です。
母乳が出ないほど、低栄養のお母さんはまずいません。
このあたりの解釈を間違えないようにしてくださいね。
妊娠期の体重増加については、8キロは増やしたほうが良いと思います。ダイエット志向などで増やさないことも、問題になることがあります。
このことが低栄養の状態を引き起こすこともであります。
また、母乳が出ない人というのは1%いるかいないかだそうです。
また母乳をしっかり出す、母乳90%(母が出かけるときのみミルクなど)にもっていくには、
生後30分~1時間以内での、カンガルーケア・同時に母乳を口の周りに付ける・飲ませる
このことをしないと、数時間後授乳する際に、赤ちゃんがおっぱいに向いてくれません。
やりにくい状態が続くのです。
だから、母乳がでないんだ~~となり、おっぱいにメモリもついていないのに、出ないと勝手に判断します。
こうして母乳育児ができないのです。三重はとくに母乳を推奨している産院がありません。
鈴鹿の助産院では、母乳育児をしたいと申し出れば可能かもしれません。基本的に、三重県内ではお母さんのほうが母乳・母体について詳しい知識が先に必要となります。
帝王切開でも、母乳育児をさせてくれる産院もあります。
生死にかかわる事情がなければ、基本は自然分娩(助産院でも産めるように健康に気を付ける)です。
生まれる日にちは、子どもが決めるのです。子どもが生まれてもよい体調になるまで、安全な子宮内で成長をするのです。
それまで、待たないといけないのです。日程通りに産ませる、陣痛促進剤は非科学的だと思います。
事情がある場合は、お腹に話しかけてみてください
きちんと腹の赤ちゃんに向き合えば、答えてくれるはずです。生まれない事情もわかるでしょう。
「「どのように育てると、どのような能力をもつ子が育つか」、個人環境のもつ影響の大きさが注目され始めた。「早期教育からⅣに入る「虐待」まで好影響、悪影響さまざまな可能性があり、その影響は複雑である。
「早期教育」の行き過ぎなどとともに、子どもを育てる女性を苦しめていることが増え、その問題点を小児神経科医、小西行郎(東京女子医科大学)が的確に指摘している。
~~~
さらに、親がストレスなどで精神の安定を欠いていると「虐待」の悲劇がおこることも脳神経科学的には十分あり得る悲劇である。これは父親など男についても言え、本来集団の存続を脅かす子どもへの虐待行為を抑制すべくヒトの男性にも備わった「赤ちゃんは可愛い、他人の子でも保護しよう」という養育本能が不全であると、虐待をしやすくなる。」
私は、有毒物質からの自閉症な症状と、遺伝な自閉症の症状とは別物だと考えています。
症状が同じなので、診断名が同じになってしまうのです。
しかし、昔から居る自閉症な方に、それは失礼にあたるかな。と思います。
まるで、有毒に侵された故の体・・・・という印象を受けますよね(笑)
感じ悪いですよね(;^ω^)
小さいときにしっかり育てば、本当にあとは安泰なのです。
親を捨ててわけのわからない女に走る男にはなりません。
わけのわからない男と結婚することもありません。
世間は、逆で手のかかる小さいうちに親が楽をできるような風潮を作りますよね。
でも、違うのです。ママ友トラブルになっている暇がないのです。
幼児期など、あっという間なのです。あっという間に、しっかり向き合って子育てしませんか?
遺伝や環境についてです。
いかに、環境が大切かが科学的に書かれています。
「発達障害の原因と発症メカニズム」
脳神経科学からみた予防、治療、療育の可能性
黒田洋一郎
木村ー黒田純子
河出書房新社
P111
~~
「~~~19世紀に王位継承争いからか、牢獄に生後16年間、人間を見ることなく幽閉されたという子、カスパー・ハウザーでも言語の発達など行動や能力の異常が見られた。
これで、ヒトでは行動の発達は遺伝だけで決められているのではなく、少なくとも<養育者>などによる養育環境が、言語の獲得など人間らしくなるためには必須なことが確定し、「養育の重要さ、教育の重要さ」を強調する近代社会の成立に寄与した。
しかし厳密にいうと、これら「野生児」などのケースでは、Ⅳ、Ⅴの意味での<母親>の養育だけでなく、Ⅱ、Ⅲの生前、生後の科学物質環境が関与している可能性もある。
~~~
貧困による母親の低栄養や出産時のトラブルによる低酸素、低栄養、広い意味では養育に入るが生後の母乳の摂取不足などによる低栄養である。」
※母乳の低栄養、というのは現在の飽食の時代の話ではありません。
ダイエット食品、ダイエット用品が劇的にはやっている時代です。
母乳が出ないほど、低栄養のお母さんはまずいません。
このあたりの解釈を間違えないようにしてくださいね。
妊娠期の体重増加については、8キロは増やしたほうが良いと思います。ダイエット志向などで増やさないことも、問題になることがあります。
このことが低栄養の状態を引き起こすこともであります。
また、母乳が出ない人というのは1%いるかいないかだそうです。
また母乳をしっかり出す、母乳90%(母が出かけるときのみミルクなど)にもっていくには、
生後30分~1時間以内での、カンガルーケア・同時に母乳を口の周りに付ける・飲ませる
このことをしないと、数時間後授乳する際に、赤ちゃんがおっぱいに向いてくれません。
やりにくい状態が続くのです。
だから、母乳がでないんだ~~となり、おっぱいにメモリもついていないのに、出ないと勝手に判断します。
こうして母乳育児ができないのです。三重はとくに母乳を推奨している産院がありません。
鈴鹿の助産院では、母乳育児をしたいと申し出れば可能かもしれません。基本的に、三重県内ではお母さんのほうが母乳・母体について詳しい知識が先に必要となります。
帝王切開でも、母乳育児をさせてくれる産院もあります。
生死にかかわる事情がなければ、基本は自然分娩(助産院でも産めるように健康に気を付ける)です。
生まれる日にちは、子どもが決めるのです。子どもが生まれてもよい体調になるまで、安全な子宮内で成長をするのです。
それまで、待たないといけないのです。日程通りに産ませる、陣痛促進剤は非科学的だと思います。
事情がある場合は、お腹に話しかけてみてください

きちんと腹の赤ちゃんに向き合えば、答えてくれるはずです。生まれない事情もわかるでしょう。
「「どのように育てると、どのような能力をもつ子が育つか」、個人環境のもつ影響の大きさが注目され始めた。「早期教育からⅣに入る「虐待」まで好影響、悪影響さまざまな可能性があり、その影響は複雑である。
「早期教育」の行き過ぎなどとともに、子どもを育てる女性を苦しめていることが増え、その問題点を小児神経科医、小西行郎(東京女子医科大学)が的確に指摘している。
~~~
さらに、親がストレスなどで精神の安定を欠いていると「虐待」の悲劇がおこることも脳神経科学的には十分あり得る悲劇である。これは父親など男についても言え、本来集団の存続を脅かす子どもへの虐待行為を抑制すべくヒトの男性にも備わった「赤ちゃんは可愛い、他人の子でも保護しよう」という養育本能が不全であると、虐待をしやすくなる。」
私は、有毒物質からの自閉症な症状と、遺伝な自閉症の症状とは別物だと考えています。
症状が同じなので、診断名が同じになってしまうのです。
しかし、昔から居る自閉症な方に、それは失礼にあたるかな。と思います。
まるで、有毒に侵された故の体・・・・という印象を受けますよね(笑)
感じ悪いですよね(;^ω^)
小さいときにしっかり育てば、本当にあとは安泰なのです。
親を捨ててわけのわからない女に走る男にはなりません。
わけのわからない男と結婚することもありません。
世間は、逆で手のかかる小さいうちに親が楽をできるような風潮を作りますよね。
でも、違うのです。ママ友トラブルになっている暇がないのです。
幼児期など、あっという間なのです。あっという間に、しっかり向き合って子育てしませんか?
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Category: さくらいちご幼児教室の様子
さくらいちご教室のお写真 2
2016/01/12 Tue.
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Category: 家族・男女・恋愛支援
結婚式・結納の費用を女性側に多く出させる男性とは結婚してはいけない
2016/01/13 Wed.
何のために結婚するのか?
結婚しないといけないから?
親に子どもを見せるため?
違いますよね。単純なことでないのです。
結婚式をしないという選択も、どうかと思います。
きちんとしたけじめですからね。
子どもにいざ聞かれたとき、どう答えるつもりなのでしょうか?
結納・結婚式の費用を女性側が多く出させる男性とは、結婚してはいけません。
女の子のアスペルガー向け教育~道徳心のない男性には近づかない・近寄らせない~
結婚しないといけないから?
親に子どもを見せるため?
違いますよね。単純なことでないのです。
結婚式をしないという選択も、どうかと思います。
きちんとしたけじめですからね。
子どもにいざ聞かれたとき、どう答えるつもりなのでしょうか?
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Category: 療育方法
大自然も重要な教育の場
2016/01/21 Thu.
「生活の花束」
創造的人生への提言
池田大作
新装改訂版
海竜社
「次に身近な教育の場といえば、なんといっても大自然そのものである。北風とたわむれる少年の鋭敏な皮膚は、日一日と高くなる日差しのなかで、自然の律動を感じとっていくものだ。湖水のように澄みきった少女の瞳は、冬の立ち枯れた雑草の間に、初々しい顔をのぞかせる若草の芽に、生きとし生けるもののたくましい胎動を見逃さないであろう。
私が少年時代を過ごした羽田近辺は、以前は豊かな自然が広がっていた。そこを舞台に織りなされる四季変転のリズムに、私は小さな胸をとどろかせながら育った。光る海と紺碧の空、緑の萌える田園は、かけがえのない友であった。地方出身の都会の人が描くあのふるさとのイメージである。
寒風にのせる凧あげ。早春の陽光を浴びつつの野原での駆けっこ。夏の照りかえる日差しのなかでのセミとり。紅葉したモミジの下での虫とのたわむれ・・・。
幼き日の思い出には、必ず自然が背景にあって鮮明な色彩感を与えている。私にとって自然は、なにものにもかえがたい”教師”の役割を果たしてくれたような気がする。
フランスの思想家ボルテールの言だが、まさに
「自然は人間の施す教育以上の影響力をそのうちにいだいている」
のである。
大自然の美を感受する心、生あるものへの親しみの感情、荘厳な天地のドラマへの畏敬の念、人間と自然の調和・・・これらを豊かにはぐくむのも、人生のこの時期が一番であろう。
情緒、情操の形成といえば、すぐさま音楽や絵画、踊りなど稽古ごとを引き合いに出す人もいるだろうが、生きた自然との生命の交流はたんなる技術的な教育の枠をはるかに超えていると、私はひそかに確信している。
より芳醇な情緒の源泉は、四季のドラマを演ずる大宇宙そのもののなかに息づいている。子供たちは、もともと動物や植物が大好きで、山や川へ本然的な情愛を覚えている。そうした生来の心が、セミやカブトムシの昆虫や桜や柿との接触を通じて、見事な情操として花開いていくのである。
ある少年は、草の葉のそよぎに、妙なる音律を聞くだろう。富士と桜に魅せられた少女の胸には、その美を表現する詩と絵画への眼が養われることだろう。夜空を飾る星の輝きを仰ぎみる子供の心には、宇宙の限りない奥深さと美への憧憬が大いなる夢をもって広がっていこう。
子どもたちは自然との無邪気なたわむれをとおして、自らの情感を豊かにしつつ、なによりも生きとし生けるものの真実の姿を、その生命に焼き付け、生命の鼓動を尊んでいくことであろう。
身近な一本の草も、大地と陽光と水滴に連なり、一匹の小動物も雑草と空気と無数の微生物がささえている。山々に降る雪は、春を待って川をくだり、平野を緑にうるおし、大海に流れ込む。蒸発した海水は夏空にまきおこる入道雲に変化し、ふたたび大地へ雨となって降る。
そしてまた、地球の自転と公転には、あのまばゆいばかりの太陽と月と星々とが互いに関連している事実を、大自然のふところで初めて実感するであろう。
~~~
文明は、これら少年の心に宿る貴重なものを、まったく無視しつつ今日の危機を迎えるに至ったといってよい。自然は人間にとって征服の対象であり、利用すべきものであるという不遜な価値観を転換させてくれるものも大自然の深いかいなである。
残念なことに、大人たちのつくった現代の都会生活は、少年から大宇宙に憩い、自然と遊ぶという生得の権利を、いよいよ決定的に奪おうとしているようだ。すでに大都会では、自然は破壊しつくされ、子供たちの日々の生活は大地から離れてしまった感がある。
しかし大地を離れた教育は、真に人間らしさをはぐくみはしない。
私は、子供たちに物を大切にする心、生命の尊厳にうばずく心を期待するならば、まずなによりも雄大な自然美に感動し、宇宙の律動を教えてあげるような優しくも厳粛な父であり、母であってほしいと願わずにはおれないのである。
都会の片すみでひっそりと咲く雑草に心をとめ、強風でスモッグが吹きはらわれたひとときの夜空に夢を語り、窓辺にまぎれこんだ小動物にあいさつを交わすような美しい母の心があれば、どんな都会に住もうとも、幼子を母なる自然へとおもむかせると思う。
自然略奪と物質浪費の文明からたもとを分かち、新たな大自然との共存の道を探りたいと思う。
子供たちの瞳がいつも希望に満ちて輝きつづける世界のために、次代のために、父と母は重要な役割を担っているのである。」
加筆修正しながらかいていきますね。
自然と切り離したところで、人間は育たないということですね。
習い事をすれば良いわけではありませんね。
もちろん食わせて寝せれば、体は大きくはなりますよ。
子どもは生みっぱなし、作りっぱなしではないはずですね。
最終目標は自立。
それからは?その後の人生の目的も、考えてはどうでしょうか。
だから、小さなことで悩んでいる暇がなくなるのです。
悩んでも良いですよ。人間ですからね。
でも、ママ友があーだ、幼稚園があーだ、夏休みがいやだー、冬(以下同文)、PTAがいやだー、etc
人生と何か関係あります?
創造的人生への提言
池田大作
新装改訂版
海竜社
「次に身近な教育の場といえば、なんといっても大自然そのものである。北風とたわむれる少年の鋭敏な皮膚は、日一日と高くなる日差しのなかで、自然の律動を感じとっていくものだ。湖水のように澄みきった少女の瞳は、冬の立ち枯れた雑草の間に、初々しい顔をのぞかせる若草の芽に、生きとし生けるもののたくましい胎動を見逃さないであろう。
私が少年時代を過ごした羽田近辺は、以前は豊かな自然が広がっていた。そこを舞台に織りなされる四季変転のリズムに、私は小さな胸をとどろかせながら育った。光る海と紺碧の空、緑の萌える田園は、かけがえのない友であった。地方出身の都会の人が描くあのふるさとのイメージである。
寒風にのせる凧あげ。早春の陽光を浴びつつの野原での駆けっこ。夏の照りかえる日差しのなかでのセミとり。紅葉したモミジの下での虫とのたわむれ・・・。
幼き日の思い出には、必ず自然が背景にあって鮮明な色彩感を与えている。私にとって自然は、なにものにもかえがたい”教師”の役割を果たしてくれたような気がする。
フランスの思想家ボルテールの言だが、まさに
「自然は人間の施す教育以上の影響力をそのうちにいだいている」
のである。
大自然の美を感受する心、生あるものへの親しみの感情、荘厳な天地のドラマへの畏敬の念、人間と自然の調和・・・これらを豊かにはぐくむのも、人生のこの時期が一番であろう。
情緒、情操の形成といえば、すぐさま音楽や絵画、踊りなど稽古ごとを引き合いに出す人もいるだろうが、生きた自然との生命の交流はたんなる技術的な教育の枠をはるかに超えていると、私はひそかに確信している。
より芳醇な情緒の源泉は、四季のドラマを演ずる大宇宙そのもののなかに息づいている。子供たちは、もともと動物や植物が大好きで、山や川へ本然的な情愛を覚えている。そうした生来の心が、セミやカブトムシの昆虫や桜や柿との接触を通じて、見事な情操として花開いていくのである。
ある少年は、草の葉のそよぎに、妙なる音律を聞くだろう。富士と桜に魅せられた少女の胸には、その美を表現する詩と絵画への眼が養われることだろう。夜空を飾る星の輝きを仰ぎみる子供の心には、宇宙の限りない奥深さと美への憧憬が大いなる夢をもって広がっていこう。
子どもたちは自然との無邪気なたわむれをとおして、自らの情感を豊かにしつつ、なによりも生きとし生けるものの真実の姿を、その生命に焼き付け、生命の鼓動を尊んでいくことであろう。
身近な一本の草も、大地と陽光と水滴に連なり、一匹の小動物も雑草と空気と無数の微生物がささえている。山々に降る雪は、春を待って川をくだり、平野を緑にうるおし、大海に流れ込む。蒸発した海水は夏空にまきおこる入道雲に変化し、ふたたび大地へ雨となって降る。
そしてまた、地球の自転と公転には、あのまばゆいばかりの太陽と月と星々とが互いに関連している事実を、大自然のふところで初めて実感するであろう。
~~~
文明は、これら少年の心に宿る貴重なものを、まったく無視しつつ今日の危機を迎えるに至ったといってよい。自然は人間にとって征服の対象であり、利用すべきものであるという不遜な価値観を転換させてくれるものも大自然の深いかいなである。
残念なことに、大人たちのつくった現代の都会生活は、少年から大宇宙に憩い、自然と遊ぶという生得の権利を、いよいよ決定的に奪おうとしているようだ。すでに大都会では、自然は破壊しつくされ、子供たちの日々の生活は大地から離れてしまった感がある。
しかし大地を離れた教育は、真に人間らしさをはぐくみはしない。
私は、子供たちに物を大切にする心、生命の尊厳にうばずく心を期待するならば、まずなによりも雄大な自然美に感動し、宇宙の律動を教えてあげるような優しくも厳粛な父であり、母であってほしいと願わずにはおれないのである。
都会の片すみでひっそりと咲く雑草に心をとめ、強風でスモッグが吹きはらわれたひとときの夜空に夢を語り、窓辺にまぎれこんだ小動物にあいさつを交わすような美しい母の心があれば、どんな都会に住もうとも、幼子を母なる自然へとおもむかせると思う。
自然略奪と物質浪費の文明からたもとを分かち、新たな大自然との共存の道を探りたいと思う。
子供たちの瞳がいつも希望に満ちて輝きつづける世界のために、次代のために、父と母は重要な役割を担っているのである。」
加筆修正しながらかいていきますね。
自然と切り離したところで、人間は育たないということですね。
習い事をすれば良いわけではありませんね。
もちろん食わせて寝せれば、体は大きくはなりますよ。
子どもは生みっぱなし、作りっぱなしではないはずですね。
最終目標は自立。
それからは?その後の人生の目的も、考えてはどうでしょうか。
だから、小さなことで悩んでいる暇がなくなるのです。
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でも、ママ友があーだ、幼稚園があーだ、夏休みがいやだー、冬(以下同文)、PTAがいやだー、etc
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